毎日新聞社は、2022年2月に迎える創刊150年の記念事業として「アートの森」を展開する。幅広い時代やジャンルの展覧会を開くほか、独自の美術情報サイトを通じて、美術業界の最新の動向や持続的発展に向けた取り組みを紹介し、多くの人にアートに触れる楽しさを届けていく。
森の中で生命が循環するように、美術館・博物館も美術品を守りながら、人々の心を豊かにし、次世代に伝えていく―。毎日新聞創刊150年事業「アートの森」にはそんな思いが込められているという。
「アートの森 GROWING ART」と書かれたロゴマークには、重なり合う四つの輪をあしらった。それぞれの輪は「人」「美術」「文化」「社会」を意味し、それらが重なり合ってできた大きな木を、上から見た形を表現した。それぞれの輪が水面の波紋のように影響し合い、大きく広がって森になっていく様子も表している。
「アートの森」では、具体的な事業として、現在、東京国立近代美術館で開催中の「柳宗悦没後60年記念展『民藝の100年』」(10月26日~22年2月13日)に続き、京都国立近代美術館で開催する「新収蔵記念『岸田劉生と森村・松方コレクション』」(22年1月29日~3月6日)など、見応えのある展覧会を各地で順次開催していく。
10月には、美術情報サイト「アートの森」(https://growing-art.mainichi.co.jp/)を開設した。このサイトでは、注目の展覧会の紹介といった毎日新聞の美術関連記事を無料で読め、毎日新聞社主催の展覧会の見どころなどを知ることができる。そのほか、チケットや公式図録、グッズのオンライン購入など、役立つ機能をまとめている。
「アートの森」の主な展覧会
▽柳宗悦没後60年記念展「民藝の100年」(10月26日~22年2月13日・東京国立近代美術館)
▽新収蔵記念「岸田劉生と森村・松方コレクション」(22年1月29日~3月6日・京都国立近代美術館)
▽没後50年 鏑木清方展(22年3月18日~5月8日・東京国立近代美術館、5月27日~7月10日・京都国立近代美術館)
▽スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち(22年4月22日~7月3日・東京都美術館、7月16日~9月25日・神戸市立博物館、10月4日~11月20日・北九州市立美術館本館)