日本新聞折込広告業協会(J―NOA)がこのほど発表した「月間新聞折込広告出稿統計調査(首都圏版)」によると、2021年10月の首都圏全体の1世帯1カ月あたりの折込広告平均枚数は341・4枚で、前年同月比で7・2%増となった。また、地区別でも全ての地区で前年同月の出稿を上回った。ただ、コロナ禍前の19年10月と比べると、3・7%減と戻りきってはいないのが分かった(表参照)。
今年10月の地区別の状況をみると、全ての地区で前年同月の出稿を上回った。都区内は342・4枚(前年比8・3%増)、都下が368・9枚(同7・0%増)、神奈川が288・8枚(同5・9%増)、埼玉が374・6枚(同6・3%増)、千葉が354・1枚(同8・3%増)―。
業種別動向をみると、「流通」が最も多く154・2枚で、全体の45・2%を占める。以下「サービス業」が81・3枚、「その他」が40・5枚、「通販」が40・1枚、「メーカー」が29・1枚「不動産」が21・0枚だった。
サイズ別構成比は「B4」が全体の65・4%、「B3」が29・2%を占める。前年同月に比べて「B2」「B4」の割合が拡大した。
曜日別構成比は、「土曜」が20・5%と最も高く、次いで「金曜」が19・4%と続く。前年同月に比べて「月曜」「金曜」「日曜」の割合が拡大し、「火曜」「木曜」「土曜」の割合が縮小した。
また、今回もコロナ禍の影響を見るために、通常のリポートに加えて19年10月、20年10月、21年10月の3年間比較データもまとめている。
それによると、コロナ以前の19年10月と今年10月を比べた場合、首都圏=3・7%減、都区内=0・1%減、都下=0・8%減、神奈川=7・3%減、埼玉=9・4%減、千葉=1・1%減―。依然としてコロナ禍前には戻っていないが、その減少幅は縮小している。