「信濃毎日新聞デジタル」を創刊 紙面ビューアー機能を追加 デジタル単読会員は月額3500円

2021年12月21日

 信濃毎日新聞社は12月14日、有料のデジタルニュースサービス「信濃毎日新聞デジタル」(https://www.shinmai.co.jp/)を創刊した。クリッピング(記事の保存)ができる高機能の紙面ビューアーや、スマートフォンなどで読みやすい横書き表示などに対応したウェブサイトで構成。昼間のニュースを1枚のウェブページにまとめ、夕刊のように定時に届ける「イブニング信毎」といった独自の新サービスも導入している。

 

 

 パソコンやスマホで読める紙面ビューアーには朝刊、夕刊の長野本社発行最終版を掲載する。朝刊は東信、北信、中信、諏訪、飯田伊那の長野県内5エリアごとに制作している地域面を全て見ることができる。

 

 機能面では記事のクリッピング(保存)、あらかじめ設定したキーワードに応じた記事を自動収集する「マイニュース」、横書きでのテキスト表示といった機能を備えている。

 

 独自の新サービスとして「モーニング信毎」「イブニング信毎」を開始した。「モーニング」は人工知能(AI)を活用し、朝刊の中から個々のユーザーの興味や関心に応じた記事をピックアップして、「あなただけの信毎」として毎朝配信する。「イブニング」は、昼間の主なニュースを編集局デジタル編集部のデスクが選んで毎夕、ユーザーの端末へと届ける。

 

 このほか、長野県の特色ある企業や山岳、ワインなど、信州の魅力を掘り下げた独自連載を毎日、日替わりで掲載。ウェブ限定の記事も配信する。

 

「信毎会」と連携して販売進める

 

 新サービスの導入に伴い、既存の「信毎webプレミアム会員」(月額330円)は「ウェブ会員」(月額330円)へ名称を変更して、引き継がれる。新サービスの紙面ビューアーは、紙の新聞購読者限定のデジタル併読会員が月額1000円(税込み)、デジタル単独会員が月額3500円(同)。

 

信濃毎日新聞の販売店でつくる「信毎会」と連携して販売を進める。紙面ビューアーやデジタル配信システムの開発は、NEC(東京)などが手がけた。