毎日新聞社はスポーツ・文化事業で1年を代表する人物や団体を表彰する2021毎日スポーツ人賞を発表し、東京オリンピック卓球混合ダブルス金メダルの水谷隼さん、伊藤美誠さんペアがグランプリ(賞金100万円)に輝いた。12月9日、東京ドームホテルで表彰式が開かれ、毎日新聞社の丸山昌宏社長が受賞者らに、日本女子初の五輪メダリストで元毎日新聞記者の人見絹枝のブロンズ像などを手渡した。
表彰式では、丸山社長が「新型コロナで、大会の開催の行方が見通せないなか、選手の心も揺れ動いたことでしょう。それでも、選手は準備を重ね、心身を整え、その舞台に臨みました。私たちは、その姿に多くの元気を得て、大きな力となっているのではないでしょうか」と選手や関係者をたたえた。
表彰式に出席した水谷さんは同郷の静岡県出身で一回り近く年齢の離れた伊藤さんとのペアでの優勝を「一緒に組むとは思っていなかった。奇跡です」と喜びを語った。
海外遠征から帰国後の隔離期間中で出席がかなわなかった伊藤さんは、ビデオメッセージで「水谷選手はテレビで活躍してください。私は卓球でがんばります」とユーモアを交えて語った。
水谷さんは「いつも(年下の)伊藤選手に怒られています。(きょうは)プレッシャーを感じずリラックスしています」と笑いを誘った。
表彰式には、東京パラリンピック開会式に出演した文化賞の和合由依さん▽ベストアスリート賞の道下美里選手=陸上女子マラソン(視覚障害)▽特別賞の東京五輪スタッフの河島ティヤナさんも出席した。故古賀稔彦さん=柔道=の功労賞は、愛弟子で五輪2連覇の谷本歩実さんが代わって受け取った。新人賞の西矢椛=スケートボード=はビデオで喜びの声を寄せた。