日販 雑誌定期購読サービスを終了 富士山マガジンSが利用者引継ぎ

2022年1月5日

 日本出版販売(日販)は、1月16日に書店向けの雑誌定期購読サービス「マガジンエクスプレス」サイトを閉鎖する。同事業は富士山マガジンサービス(MS)のオンライン書店「Fujisan.co.jp」が引き継ぎ、同社が書店などと直接契約する形となる。1月16日までの注文商品については、雑誌の購読期間終了までマガジンエキスプレスから届ける。日販によると完全なクローズは約1年後になるという。

 

 今後、富士山MSが加盟書店からの受注、定期購読者の顧客管理などを行う。出版社からの仕入れや発送も同社が行う。事業引継ぎにより、富士山MSの取扱雑誌は約500誌から約1万誌(バックナンバー含む)に広がる。これまでマガジンエクスプレスで取り扱う全雑誌の配送は有料だったが、そのうち65%は送料無料になるという。また、割引販売の対象誌も拡大する。バックナンバー販売もできるようになる。この引継ぎによって富士山MSの雑誌の仕入れ先や流通経路に変更はない。

 

 マガジンエクスプレスは2004年にスタートした。直近で300書店が参加していた。日販は「雑誌定期購読サービスを書店様・お客様双方にとってより価値あるものとするために、このたび富士山マガジンサービスに引き継ぎさせていただくこととなった。品揃え拡大、送料無料、割引販売、バックナンバー販売など、従来のマガジンエキスプレスサービスでは提供できていなかった価値を今後提供することが可能となる」としている。