大手取次の年末年始書店売り上げ動向 前年割れも書籍は堅調

2022年1月7日

 大手取次の日本出版販売(日販)とトーハンは年末年始(2021年12月29日~2022年1月3日)の書店店頭売り上げ動向を発表した。合計の売上前年比は日販が93.8%、トーハンが98.6%といずれも前年割れとなった。前年に大きく伸びたコミックの落ち幅が大きかったのに対して、書籍は日販が99.0%、トーハンが101.3%と堅調で、年末年始に帰省や旅行など外出する人が増えたことなどが影響したようだ。

 

 内訳は、年末(12・29~31)が日販90.8%、トーハン95.4%、年始(1・1~3)が日販97.9%、トーハン103.1%と年始のほうが良かった。ジャンル別では、雑誌が日販93.8%、トーハン95.9%、コミックは日販84.5%、トーハン91.5%、文具・雑貨など開発商品・マルチメディアは日販98.4%、トーハン105.9%だった。

 

 トーハン調査による客数は年末が99.4%、年始が103.2%、客単価は年末が103.7%、年始が104.2%。

 

 日販調査による店舗の立地別では、ロードサイド店が89.3%なのに対して、駅中・駅前店が97.1%、インショップが98.4%などと差がついた。

 

 調査対象店舗は日販が1,607店、トーハンが1519店。