編集プロダクションのケイ・ライターズクラブのチーフディレクター・千葉慶博氏が中心となり、出版社の編集者らとともに、本作りの舞台裏や出版業界について語るYouTubeチャンネル「シュッパン前夜」を配信し、出版の魅力を業界内外に向けて発信する活動を続けている。
著者や書店営業なども登場
メンバーは千葉氏のほか、池田書店・編集部副部長の高橋隆太氏、小学館・生活編集室編集長の竹下亜紀氏、新星出版社・編集本部長の富永雅弘氏、中央公論新社・ノンフィクション編集部の塚本雄樹氏の5名で、これまで約1年間にわたり、編集者や著者、書店営業、デザイナーなどが登場し、約50本に及ぶ動画を配信してきた。
コンテンツの企画は、それぞれの編集者が自身の人脈やリソースを元に、アイデアを出し合って決める。動画は撮影1回分を4回に分け、毎週金曜の19時に配信し、noteでの連載やSNSでの発信など、視聴者や読者とのタッチポイントを増やす。
千葉氏は活動を開始した経緯について、「出版不況が叫ばれる中、各出版社がベストセラー開発に注力することはもちろん大切だ。一方で各社が協力し、出版業界全体を盛り上げ、それぞれの職域で研鑽してきたスキルや仕事哲学、こだわりを広く知らしめる活動も必要」と語る。
三省堂書店神保町本店を紹介
2022年1月7日から4週に渡り、今年3月に一時的に閉店となる三省堂書店神保町本店の前本店長・副田陸児執行役員、現本店長の杉本佳文氏が登場し、同店の歴史や、また書店員としての矜持などを語る番組構成になっている。
千葉氏は「面白く、楽しめるコンテンツとしてお届けすることで、今後も出版の魅力を発信していく」と意欲を示す。
▽シュッパン前夜Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCzruOcLkzp6KemjOsiPd5jg