日本アドバタイザーズ協会(JAA)は1月13日、第59回「JAA広告賞 消費者が選んだ広告コンクール」の入賞作品を発表した。最高賞の「JAA賞グランプリ」には森永乳業、味の素、九州旅客鉄道、西日本シティ銀行、LINE Fukuoka、パナソニック、日本芸能実演家団体協議会、クロススペースが選ばれた。また、経済産業大臣賞はサントリーホールディングスが受賞したほか、全65作品が入賞した。
JAA広告賞は、審査員に広告関係者を含まず、広告の受け手の消費者が生活者の視点で選んでいる。今年度は新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、デジタル、屋外・交通の6部門に計1530点の応募があった。
「好感、共感、親近感がもてる(感性)」「わかりやすく、納得できる(理性)」「オリジナリティが感じられる(創造性)」を審査基準に、119人の消費者審査員が約1カ月をかけて選考した。
新聞広告部門でJAA賞グランプリは、森永乳業「海に行けないみなさんに、海から会いにきました。~飛び出す癒やし新聞~」。2021年7月に岩手日報に掲載された。
コロナ禍で海に遊びに行けない人たちに、「海の日」に合わせて癒やしと驚き、楽しい時間を届けようと、仕掛け絵本のように動物たちが飛び出してくる紙面を発行した。
審査員からは「新聞が立体になるなんてすごい!コロナ禍で外出もままならないご時世に、動物から会いにきてくれるアイデアがとてもよい。飛び出す動物たちに癒やされるし、子どもも楽しめる広告」と高く評価された。
そのほかのJAA賞グランプリ受賞作品、経済産業大臣賞は次の通り。
〈JAA賞グランプリ〉
▼雑誌広告部門
▽味の素「よくがんばりませんでした」
▼テレビ広告部門
▽九州旅客鉄道、西日本シティ銀行、LINE Fukuoka「流れ星新幹線」
▼ラジオ広告部門
▽パナソニック「Voice of Home 帰っておいでアナウンス(娘)篇」
▼デジタル広告部門
▽日本芸能実演家団体協議会「ライブのリレー」
▼屋外・交通広告部門
▽クロススペース「新宿東口の猫」
〈経済産業大臣賞〉
▼テレビ広告部門 サントリーホールディングス
▽「宇宙人ジョーンズ・宇宙人からのアドバイス篇」