消費者の「心」に響く JAA広告賞決定 岩手日報掲載の新聞広告など

2022年1月14日

 日本アドバタイザーズ協会(JAA)は1月13日、第59回「JAA広告賞 消費者が選んだ広告コンクール」の入賞作品を発表した。最高賞の「JAA賞グランプリ」には森永乳業、味の素、九州旅客鉄道、西日本シティ銀行、LINE Fukuoka、パナソニック、日本芸能実演家団体協議会、クロススペースが選ばれた。また、経済産業大臣賞はサントリーホールディングスが受賞したほか、全65作品が入賞した。

 

新聞広告部門でJAA賞グランプリの森永乳業「海に行けないみなさんに、海から会いにきました。~飛び出す癒やし新聞~」

 

 JAA広告賞は、審査員に広告関係者を含まず、広告の受け手の消費者が生活者の視点で選んでいる。今年度は新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、デジタル、屋外・交通の6部門に計1530点の応募があった。

 

 「好感、共感、親近感がもてる(感性)」「わかりやすく、納得できる(理性)」「オリジナリティが感じられる(創造性)」を審査基準に、119人の消費者審査員が約1カ月をかけて選考した。

 

 新聞広告部門でJAA賞グランプリは、森永乳業「海に行けないみなさんに、海から会いにきました。~飛び出す癒やし新聞~」。2021年7月に岩手日報に掲載された。

 

 コロナ禍で海に遊びに行けない人たちに、「海の日」に合わせて癒やしと驚き、楽しい時間を届けようと、仕掛け絵本のように動物たちが飛び出してくる紙面を発行した。

 

 審査員からは「新聞が立体になるなんてすごい!コロナ禍で外出もままならないご時世に、動物から会いにきてくれるアイデアがとてもよい。飛び出す動物たちに癒やされるし、子どもも楽しめる広告」と高く評価された。

 

 そのほかのJAA賞グランプリ受賞作品、経済産業大臣賞は次の通り。

 

〈JAA賞グランプリ〉

▼雑誌広告部門

 ▽味の素「よくがんばりませんでした」

▼テレビ広告部門

 ▽九州旅客鉄道、西日本シティ銀行、LINE Fukuoka「流れ星新幹線」

▼ラジオ広告部門

 ▽パナソニック「Voice of Home 帰っておいでアナウンス(娘)篇」

▼デジタル広告部門

 ▽日本芸能実演家団体協議会「ライブのリレー」

▼屋外・交通広告部門

 ▽クロススペース「新宿東口の猫」

 

〈経済産業大臣賞〉

▼テレビ広告部門 サントリーホールディングス

 ▽「宇宙人ジョーンズ・宇宙人からのアドバイス篇」