太田出版は2月1日、新しいWebマガジン「OHTABOOKSTAND」を開設する。書籍化を予定するエッセイなどの「読み物」を中心に配信する。開設にあたって、まず新作5タイトルの連載がスタートする。
新連載は、哲学者・永井玲衣さんがつづる『ねそべるてつがく』、2児の母でライターの堀越英美さんによる『ぼんやり者のケア・カルチャー入門』、大阪在住ライター・スズキナオ氏の旅エッセイ『自分を捨てる旅』、ライター・パリッコさんによるお酒と育児の両立をテーマとした『缶チューハイとベビーカー』、政治学者・中島岳志さんによる本格論考『縄文──ナショナリズムとスピリチュアリズム』の5作。
「OHTABOOKSTAND」ではこのほかにも、執筆陣や刊行に関するニュース、書籍の試し読みを順次公開する。無料会員にはメールマガジンの配信も予定している。
「OHTABOOKSTAND」編集部は、「情報摂取とコミュニケーションのあり方は大きく変化し、価値観は多様化している。そんな時代にこそ、現時点ではまだ微かな予兆に過ぎないもの、取るに足らないものとされるものに目を向けることが必要」としたうえで、「『根源的』なものに触れた時、人は変わらざるを得なくなる。心が揺さぶられ、驚き、それまでの自分ではいられなくなる『挑発的』な表現を届けるために、太田出版の本棚を日々、更新していく」とコメントしている。