京都トーハン会(村田清代表世話人・村田舞鶴堂)は1月19日、京都四條南座で「奥様観劇会」を開催した。日頃多忙な書店夫人をねぎらうため30年以上にわたって開催されてきたが、新型コロナウイルスの感染拡大で2年連続して開催が見送られ、今年は万全の感染対策をほどこしながら3年ぶりの開催となった。
演目は、渡辺えり、キムラ緑子のダブル主演で大好評の「有頂天シリーズ」第4弾『恋ぶみ屋一葉 有頂天作家』。21年前に亡くなったはずの親友が実は生きていたことが判明したことで、主人公がこれまで秘めてきた恋心が芽吹き始め、周囲を巻き込みながら、それぞれが本当に大切にしてきたものに改めて思い至る物語。
参加した福島順子さん(福島文進堂)は、「冒頭から物語の世界に引き込まれ、感動しました。コロナ禍の中で演劇の練習も大変だったと思いますが、この観劇会は母の代から本当に楽しみにしています」と笑顔で語ってくれた。【櫻井俊宏】