【2022年・年頭所感】 博報堂DYメディアパートナーズ・矢嶋弘毅代表取締役社長

2022年1月1日

メディアのDXをリードする。

 

 

 旧年中も、博報堂DYメディアパートナーズに多大なるご厚情を賜り、誠にありがとうございました。新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりになられた方々に謹んでお悔み申し上げますとともに、罹患された方々には心よりお見舞い申し上げます。また、感染拡大の防止にご尽力されている医療関係者をはじめとした多くの方々に心から感謝申し上げます。

 

 2021年を振り返りますと、コロナ禍ではありましたが、スポーツイベントや動画コンテンツなど、ビッグコンテンツが登場し、エンタメ業界を大きく賑わせました。〝Contents is King〟という言葉がありますが、コンテンツが生活者に与える影響力を実感するとともに、改めて、その重要性に気づかされる1年でした。

 

 また、長引くコロナ禍の影響により、働き方ではリモートワークやオンライン会議が当たり前となり、買い物ではネットショッピングやフードデリバリーが普及し、メディア接触では定額制の動画配信サービスの利用者が増加するなど、生活環境の変化が急速に加速した1年でもあったことは言うまでもありません。

 

 これら〝生活のオールデジタル化〟により、オウンドメディアやアプリ、ECなど、企業と生活者との直接の接点が急増したことや、ブランドやサービスの体験価値を提供する場としての実店舗の重要性が再認識されるなど、これまでメディアの役割や広告の定義が変化しているように感じています。

 

 この変化は、2022年において、これまで以上に加速することが予想されますが、当社では、そのような時代の潮流を見越し、2020年から新たなメディア広告運用サービス「AaaS(Advertising as a Service)」を展開し、「広告枠の取引」によるビジネス(いわゆる「予約型」)から「広告効果の最大化」によるビジネス(いわゆる「運用型」)への転換を見据えた総合メディアサービスを提供しています。

 

 今年は、これまでの「AaaS」を支えるシステムや人の運用力の強化に加えて、マーケティング活動によって習得された効果的なデザインや表現といったクリエイティブ開発のノウハウに、最新のテクノロジーを掛け合わせることで、さらに高度な運用型広告モデルへと成長させていきます。

 

 さらには、スポーツ、映像、そしてイベントなど、あらゆるコンテンツのイノベーションに取り組むために、媒体社やコンテンツホルダーと協業し、魅力的なコンテンツやソリューションを世の中に生み出して参ります。

 

 これらの取り組みによって、メディア・広告業界全体の転換を牽引し、メディアDXを実現させることで、広告産業のさらなる進化を後押したいと思っております。

 

 最後になりますが、新型コロナ感染症による影響は続いておりますが、この状況が一日も早く解消され、皆様と、これまで以上にビジネス連携を深める時間をつくり、業界全体が活性化できる新しい仕組みを共創したいと思っております。

 

 本年も、博報堂DYメディアパートナーズに倍旧のお力添えをいただけますと幸いです。