徳間書店は1月26日、第24回大藪春彦賞が武内涼『阿修羅草紙』(新潮社)、辻堂ゆめ『トリカゴ』(東京創元社)に決定したと発表した。
同賞は作家・大藪春彦氏の業績を記念し、その物語世界を引き継ぐ新進気鋭の作家および作品に贈られる文学賞。選考会が26日、東京・新橋の第一ホテル東京でリモート形式で開かれ、第24回大藪春彦賞の受賞作家と作品を選定した。選考委員は、大沢在昌、黒川博行、東山彰良の3氏。
今般の状況により、贈賞式は3月上旬に関係者のみで執り行う予定。受賞者には、大藪春彦賞選考委員会と後援の徳間書店から、正賞として顕彰牌・賞状と、副賞各150万円が贈られる。なお、昨年10月25日に決定した第5回大藪春彦新人賞(受賞者:浅沢英氏、受賞作:萬[まん]<応募時のタイトル「夜会」を改題>)の贈賞式も同時に行う。