凸版印刷は病院や宿泊施設、カーディーラーなどの店舗・施設の来店者・利用者向けに、読み放題サービスのアプリ版である「読み放題プレイス™」を開発し提供を開始した。
同社は2015年から、雑誌やコミックなどをスマートフォンなどのブラウザ上で読むことができる法人向けコンテンツ配信事業「店舗・施設向け読み放題サービス」を展開している。ウェブブラウザ版では、固定IPアドレスが設定されているWi‐Fiの設置が認証の必須条件となっていることが、店舗等によっては導入への障壁となっていた。
この課題に対し、アプリ版は独自の認証方式を採用し、店舗等にWi‐Fi環境があれば導入できるようになった。また、店舗等にWi‐Fiが導入されていれば、来店者等は自身の端末でQRコードを読み取ることでアプリを利用できるため、紙の本や共用端末に触る衛生面での不安を払拭。店舗等の運営者にとっては本や共用端末を消毒する煩わしさか軽減される。
アプリ版の特徴として、「店舗・施設向け読み放題サービス」が提供する、「雑誌」「コミック」「るるぶ」「絵本」の4ジャンルから自由な組み合わせで導入ができるので、来店者等の属性や店舗等の特性に合わせた読み放題サービスの選択が可能。また、特定時間帯のみのサービス開放や、一定時間経過後の閲覧停止といった、サービス提供時間のコントロールもできる。
今回同時リリースされた「ソフトウェア開発キット」を使うことで、各店舗等が提供する来店者等向けアプリに読み放題機能を組み込むことができる。店舗等にとっては顧客サービスの一本化と強化にも繋がる。導入価格は、利用ジャンルと店舗等の規模により変動する。
同社は今後、接客を伴う業界に向けて「読み放題プレイス™」とその既存サービスである「店舗・施設向け読み放題サービス」を拡販、コンテンツの拡充や機能のブラッシュアップを推進する。