青春出版社は2021年12月に、100万部を突破している飯倉晴武編著『日本人のしきたり』(03年刊行)の表紙をカジュアルなデザインの全面帯にリニューアルした。
平積みしても目立つ表紙にしたことで、実用書で展開する書店が増加。若年層や女性層の購入に結びつき、12月の昨年同月比で約2倍の実売数を示した。
青春出版社にとって同書は、年末年始の定番アイテムとして販売し、堅調な実売を示していた。一方でここ数年、高年齢層による購入が大きな割合を占め、市場での動向が限定的であったことから、「若年層に訴求するデザインで販売したい」という書店本部の声をきっかけに、今回のリニューアルに至った。
2月3日には朝日新聞に全5段広告を掲出するなど、同社は季節の節目や年間行事、さらには同書が冠婚葬祭や贈答など、日本の生活習慣などにも触れていることから、今回の表紙リニューアルにともない、年間を通じて同書の販促に注力する意向だ。
■新書/208㌻/定価734円