2月21日に創刊150年を迎えるのを記念し、毎日新聞が著名人のインタビュー記事(一部寄稿)を連載している。2月8日には毎日新聞にまつわる思い出や今後への期待を語ってもらうインタビュー企画第2弾「毎日新聞にのぞむ」をスタートした。岸田文雄首相や歌手のさだまさしさん、東京オリンピックで日本卓球界初の金メダルを獲得した伊藤美誠さんら15人が登場する。
毎日新聞は2月1日の朝刊から、毎日新聞と同じく創業・創設150年となる企業や団体のトップに歴史や抱負を語ってもらう企画「ともに150年」を5回掲載した。
初回は、1872(明治5)年に日本初の民間洋風調剤薬局として銀座で誕生した資生堂の魚谷雅彦社長が「今年は世の中がコロナ禍から転換できる年になる可能性が高い。化粧を通して人々の心が前向きになり、元気になれるよう貢献したい」と決意を示した。
JR東日本の深沢祐二社長は、毎日新聞の前身である東京日日新聞が、1872年10月14日に新橋―横浜間で日本初の鉄道が開通した際のにぎわいを「開化文明の運に際会する幸福」と伝えたことに触れ、「新聞も鉄道も社会に不可欠なインフラとして日本を支えてきた。人口減少、ライフスタイルの変化、コロナによってビジネスモデルを変革する必要に迫られているが、より良い社会と豊かな暮らしを築いていくという使命は今後も変わらない。多くの方に寄り添い、皆さまに必要とされる存在であり続けるよう、ともに頑張りましょう」と毎日新聞にエールを送った。
このほか、日本通運を中核とするNXグループとして今年新たな一歩を踏み出した「NIPPON EXPRESSホールディングス」の斎藤充社長、僧侶らが発起人となり「京都療病院」として誕生した京都府立医科大の竹中洋学長、今秋に毎日新聞社とともに特別展を開く東京国立博物館の銭谷真美館長が登場した。
企画「毎日新聞にのぞむ」の1回目は、宇宙飛行士の山崎直子さん。新聞について「科学的な記事などはどうしても堅苦しくなりがちだが、難しいことをかみ砕いて説明してくれ、伝え方という点で私も学ばせてもらっている」と話し、「インターネットの発達で情報を集めやすくなったが、信頼できる情報源として新聞の役割は変わらないと思う。もっといろいろな分野を結びつけて記事を書いてほしい」と期待した。
このほか、毎日新聞社主催の囲碁・本因坊戦で昨年、歴代1位タイの10連覇を果たした本因坊文裕(井山裕太九段)、政界に入る前は毎日新聞社員だった大島理森前衆院議長、毎日新聞で連載した経験がある作家の高樹のぶ子さんやイラン出身の女優のサヘル・ローズさん、「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長、東京パラリンピックの陸上女子マラソン(視覚障害)で金メダルの道下美里選手らが毎日新聞との関わりなどについて語る。
記事はニュースサイト「毎日新聞デジタル」にも掲載している。