中央公論新社が主催する「新書大賞2022」が発表され、小島庸平氏が書いた『サラ金の歴史』(中公新書)が大賞に選ばれた。
「新書大賞」は、1年間に刊行されたすべての新書から、その年「最高の一冊」を選んでいる。第15回目の今回は、20年12月~21年11月に刊行された新書を対象に、有識者、書店員、各社新書編集部、新聞記者など105人からの投票で選ばれた。
小島氏は、東京大学大学院経済学研究科准教授。1982年東京生まれ。著書『大恐慌期における日本農村社会の再編成』(ナカニシヤ出版、20年、日経・経済図書文化賞受賞) 、共著『昭和史講義2』(ちくま新書、16年)、『戦後日本の地域金融』(日本経済評論社、19年)など。『サラ金の歴史』で第43回サントリー学芸賞(社会・風俗部門)を受賞している。
「新書大賞2022」の詳細は、2月10日発売の雑誌『中央公論』3月号に掲載。上位20冊のランキングと講評、小島氏へのインタビュー、有識者49人の21年オススメ新書なども載せている。
「新書大賞2022」の第2位から5位は次の通り。
▽第2位=『生物はなぜ死ぬのか』小林武彦氏著(講談社現代新書)
▽第3位=『荘園』伊藤俊一氏著(中公新書)
▽第4位=『デジタル・ファシズム』堤未果氏著(NHK出版新書)
▽第5位=『ゲンロン戦記』東浩紀氏著(中公新書ラクレ)