毎日新聞が創刊150年を迎えた2月21日、TBS系列で放送されている朝の報道・情報番組「THE TIME'」と「THE TIME,」が東京都千代田区の毎日新聞東京本社から3回にわたって生中継し、1872(明治5)年に誕生した毎日新聞の前身「東京日日新聞」の創刊号や、屋上から見える夜明けの景色などを紹介した。
喜入(きいれ)友浩アナウンサーが午前4時半から正面玄関前で、この日の朝刊を手に「きょうで毎日新聞は創刊150年を迎えました。最も歴史が古い日刊紙です」とリポートした。
午前5時前には3階の情報調査部を訪れ、社員でもなかなか見ることができない木版2色刷り1ページの創刊号を紹介。紙面には裁判所の開設や殺人事件の記事のほか、米ソルトレークシティーの風景画とニュース、神田の酒店が無料で酒を出したら街に酔っ払いがあふれたという話題が載っていることを説明した。
貴重な資料を傷めないよう白手袋をはめて披露した丹野恒一部長は「もし火事が起きたら創刊号を真っ先に運び出すことになっている。150年前から幅広いアンテナを張っていたことが分かる」と先人の足跡を振り返った。