毎日新聞は創刊150年を機に、新聞記事を素材にしてラップ調の音楽と文字の動きを組み合わせたオリジナル動画を作り、動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」などで配信する「毎日新聞×Z世代プロジェクト」を2月21日にスタートした。動画のコメント欄に寄せられた意見を元にしたラップ調の「レスポンス動画」も作って配信する。新聞離れが進む10~20代にSNSを通じて働きかけ、双方向型の新しいメディアの創造を目指す。
博報堂DYメディアパートナーズとの共同企画。音楽制作には、博報堂が設立し「創造性」に特化した研究をしている「UNIVERSITY of CREATIVITY」(ユニバーシティ・オブ・クリエイティビティ)が開発した「AIラッパーシステム」を活用する。言葉とリズムを掛け合わせて表現するラッパーのスキルを備えた人工知能が、新聞記事の中から言葉を選び出してラップ調の音楽を作り上げるシステムだ。
第1弾として「ブラック校則」をテーマに「理不尽なルール そのままでいいの?」と疑問を投げかける動画を2月21日夜に配信したところ、TikTokでの視聴回数は2日で63万超、「いいね」も9万件を超えるなど人気を集めている。今後は社会問題や文化などさまざまなテーマを取り上げる予定。
TikTokの毎日新聞の公式アカウント(https://www.tiktok.com/@mainichi_news)で見られるほか、ユーチューブやツイッター、フェイスブックの毎日新聞アカウントからも見ることができる。