河北新報社は2月25日、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の発生から11年になるのを前に、特設サイト「忘れない 2011・3・11」を開設した。被災の規模や復興の歩みを振り返るとともに、次の大規模災害への備えを促している。
宮城県仙台市に本社を置く河北新報社は、東日本大震災の発生以降、その経験や教訓を伝承し、今後の防災につなぐ取り組みをさまざまな形で続けている。
河北オンラインニュースに開設した特設サイトは、数字を引用しながら被災規模や復興に理解を深める「データを見る」、被災地や被災者が歩んだ道のりをたどる「年表を見る」などのコーナーで構成している。
「次への備え」のコーナーでは、河北新報の連載記事「わがこと 防災・減災」を用いて、震災で得られた教訓を広く発信。震災10年の昨年3月前後に連載した特集記事の数々も、収録した。なお、同紙に昨年掲載された被災から10年の動きを検証する長期企画「東日本大震災10年」は、2021年度の新聞協会賞を受賞している。
特設サイトについて、同社では「小中高校などの防災教育に役立ててもらおうと、見やすいレイアウトや、やさしい表現を心がけた。サイト内のデータや記事は随時更新し、内容のさらなる充実を図る」としている。