日本書籍出版協会(書協)は3月15日、「ロシアのウクライナ侵攻に対する抗議声明」および「支援連帯の呼びかけ」をウェブサイトで公表した。全文は次の通り。
抗議声明
2月24日に始まったロシアのウクライナ侵攻により、数多の人々が傷つき、殺害されています。一方、ロシア国内ではこの侵攻に対し反対の声を上げた多くの市民が拘束され、報道機関への弾圧も強まっています。
当協会は出版に携わる者として、言論・表現・報道の自由を保障することを強く要求するとともに、即時の停戦と、暴力ではなく言論による平和的解決を強く望みます。
ウクライナへの支援連帯の呼びかけ
ロシア軍のウクライナ侵攻に際し、国際出版連合(IPA)に加盟する、ウクライナ出版社・書店協会は、2月24日にIPAに対し支援を求める公開書簡を送りました。これに対してIPAはBodour Al Qasimi会長のコメントとして次のように述べ、会員団体にも協力を呼び掛けています。
「IPAは、世界中の出版社、特に現時点では、ウクライナ出版社・書店協会と連帯しています。私たちは、IPAがメンバーにとってどのように最も役立つかについての取組や議論をしっかりと進めていきます。平和の時代には、本には強力な団結力があります。紛争の時代には、本は希望を育み、和解を支援し、平和を固める上でさらに重要です。」
当協会はIPAの一員として、この考えに賛意を表明するとともに、会員社各位の共感を呼びかけます。
ご参考までに、ウクライナ国民への支援を募っている主な募金受付窓口の一例は以下の通りです(もとより支援の活動は個々人の任意であり、何ら募金を強いるものではありません)。
▼国際協力NGO ジャパン・プラットフォーム
https://www.japanplatform.org
▼国連UNHCR協会
https://www.japanforunhcr.org/campaign/ukraine
▼ユニセフ「ウクライナ緊急募金」
https://www.unicef.or.jp/kinkyu/ukraine/