朝日新聞社と朝日新聞出版はこのほど、第46回「木村伊兵衛写真賞」の受賞者を吉田志穂さんに決定した。
同賞は木村伊兵衛氏の業績を記念し、1975年に創設された写真賞。各年にすぐれた作品を発表した新人写真家を対象に表彰している。コロナ禍の影響を受けて2年ぶりに開催し、今回は2020年と21年に優れた作品を発表した新人写真家が対象となった。
受賞者の吉田氏は千葉県生まれ。インターネットで特定の場所や情報を撮影した後に実際に赴き、事前に得た情報と現地を比較するように撮影。暗室作業などの加工を重ねてイメージをまとめた。吉田氏には賞状と賞牌、副賞100万円が贈られる。
受賞作は、写真集『測量|山』(T&M Projects)、写真展「測量|山」/「砂の下の鯨」(NADiff Gallery)、写真展「余白の計画」TOTAS-Emerging 2020(トーキョーアーツアンドスペース本郷)、グループ展、あざみ野フォト・アニュアル「とどまってみえるもの」(横浜市民ギャラリーあざみ野)、グループ展「記憶は地に沁み、風を越え 日本の新進作家 vol.18」(東京都写真美術館)。
選考の詳細は3月18日の朝日新聞朝刊社告と「ひと」欄、朝日新聞出版のニュースサイト「AERA dot.」、雑誌『AERA』(3月28日発売)のほか、朝日新聞文化面で紹介する。また、受賞作品展を4月19日からニコンプラザ東京THE GALLERYで、5月19日からニコンプラザ大阪THE GALLERYで開催する。