講談社は2021 年5 月にセルンのPOD プラットフォーム「BOOKSTORES.jp」を使い「創文社オンデマンド叢書」の販売用特設サイトをオープンした。
セルンの「Akashic Records」を使ってスキャンデータを作成し、印刷と電子書籍用のEPUB データを製作。「BOOKSTORES.jp」のプラットフォームに、まずは書籍500 点を並べ、販売を始めている。
講談社は、創文社が刊行した約1800 点のうち、他社から再版された等の理由からプロジェクトの対象にできないものを除いた約1300 点について、権利処理の作業を続けている。
1951 年に創業された創文社は、トマス・アクィナス『神学大全』(全39 冊)、『西谷啓治著作集』(全26 巻)、『ハイデッガー全集』(全103 巻〔刊行中〕東京大学出版会が継承)などを刊行し、哲学、キリスト教、法制史関連の書籍がたいへん充実していた版元として知られていたが、2020 年6 月に解散。これにより約1800 点におよぶ刊行物データの散逸が危惧されていた。
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