【POD特集】大村紙業 取引版元向けにBOD(ブックオンデマンド)提供、高いリピート率とクオリティで安心のサポート

2022年3月23日

 倉庫管理など出版流通代行業務を行っている大村紙業は、現在370社を超える取引版元向けに、POD で小ロット重版を可能にする「BOD(ブックオンデマンド)」事業を提供している。これまでに全取引版元の1割にあたる40社以上が同サービスを活用し、リピート率95%以上、ノークレームの高クオリティで、版元からのPOD ニーズに応えている。

 

要望にとことん応える

 

 大村紙業はPOD需要が高まる中で、取引先に選択肢を提示するために、6 年前からBOD 事業を開始。最小ロットは50 部から対応可能。カバーのみの印刷も対応可能で、100 枚から受け付けている。

 

センター内でPOD制作工程を一貫して行える

 製本仕様は、無線綴じ並製本、カラー印刷、カバーまたは表紙にPP加工、見返しや口絵にも対応。用紙はA4、B5、四六、A5、文庫版。本文用紙は白系、クリーム系ほかそれぞれ数種類の紙厚を用意し、幅広い書籍に対応を可能としている。

 

 さらにこの春から機器を入れ替え、中綴じ製本も可能になるなど、版元の要望を反映し、着実に出来ることを増やしていくという。

 

 

丁寧かつ素早い対応

 

 受注から納品までの流れも、クオリティを維持しつつ、スピーディな進行を実現。版元が調べたいタイミングですぐにコストを確認できるよう、概算見積もりシートを用意し、Excel ですぐに出力することが可能。

 

 見積もり後、版元がデータ入稿してから2〜4営業日で見本を制作し、発送する。版元が納得のいく仕上がりで制作するために、見本は必ず作成し、現物確認をしてから発注を受け付けているという。また、見本制作までのフローに料金は発生しない。

 

 見本確認後、制作指示を受けてから5 〜7 営業日で制作し、出荷する。トータル約2週間で、高クオリティのPOD書籍を納品することが可能だ。

 

倉庫・流通との連携

 

 倉庫業務を行なっているからこそのメリットも多数ある。カバーや帯などの付けものを予備として持っている書籍では、本体をPODで制作し、オリジナルカバーや帯を巻くことができる。

 

同社のBOD製作を担当する鈴木大氏(右)と安藤直樹庄和流通センター長(中央)と伊藤昇執行役員(左)

 

 また、PDF データが無い場合は、在庫書籍からスキャンしてのデータ制作も可能。さらにPOD 版とオリジナルを比較して、落丁が無いかなどの確認もすぐにできる。

 

 BOD事業部は、同社が拠点集約を進める埼玉県春日部市の庄和流通センター内に設置。将来的にさらなる事業の統合を進め、システム化することで、それぞれの事業連携がスムーズになるため、BOD 事業もよりサービスの質と速さが高められるとしている。

 

可能性を秘めたサービス

 

 同社では、倉庫業務で取引している版元向けのサービスの一環と位置付けているため、BOD 事業のみをこれまで取引のない版元と行うことは現時点では考えてはいないが、倉庫を検討する際の選択肢の一つとして欲しいという。

 

 丁寧なサポートと信頼のクオリティで、右肩上がりに推移しているという同事業について、同社執行役員・営業担当の伊藤昇氏は「ゆくゆくは、PODで即応することで、通常時の在庫を圧縮するといった可能性も秘めている事業」と期待を寄せ、「ニーズに合わせて出来ないことを一つずつなくし、取引版元に安心して活用いただけるサービスを追求していく」と今後の意気込みを語る。

 

 


大村紙業株式会社

代表者:代表取締役 大村 直紀

所在地:〒121ー0064

    東京都足立区保木間1 丁目10番11号

創 業:昭和35年4月1日

従業員:約600名

庄和流通センター

所在地:〒344−0113 

    埼玉県春日部市新宿新田14

T E L:048−718−3231

F A X:048−718−3230

 


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