祥伝社は4月1日、昨年11月に99歳で亡くなった作家・瀬戸内寂聴さんの著書『遺す言葉─「寂庵だより2017─2008より』を刊行した。寂聴さんが編集長を務めた「寂庵だより」から、2008年から17年までの晩年の随想、10年分を収録している。
1982年2月、寂聴さんが編集長となって「寂庵だより」が創刊された。自分の道のりを記録すると同時に、多くの人々に呼びかける場となった同紙は、2017年の365号が最終号となった。
同書は、「定命尽きるまで 2017年」「今日もまだ生きている 2016年」「長い入院生活を経た 2015」などから、「80代の暮らしではない忙しさ 2008年」まで、寂聴さんの飾らない素顔がつまった随想集となっている。
なお、「寂庵だより」から随想を収録した書籍が今後、シリーズで発売されるという。第2弾『今日を楽しく生きる』は4月30日発売予定、第3弾『捨てることから始まる』は6月2日発売予定。