ニュースパーク(日本新聞博物館)は4月23日から9月4日まで、企画展「沖縄復帰50年と1972」(協力・沖縄タイムス社、琉球新報社、朝日新聞社)と、「近代日本のメディアにみる怪異」を同時開催する。
「沖縄復帰50年と1972」は、今年5月15日に沖縄の日本復帰50年を迎えるにあたり、沖縄タイムス、琉球新報、八重山毎日新聞、宮古毎日新聞といった地元紙が復帰をどう伝えたか、当時の紙面と写真で紹介する。沖縄戦、米軍統治、復帰以降の沖縄をめぐる報道も取り上げる。また、72年は国内外でさまざまな事件・事故が起きた年でもあった。それらを報じる同館所蔵の号外・紙面も紹介する。
展示資料は約100点。このほか、ホワイエでは、2018年に企画展「よみがえる沖縄1935」を共催した朝日新聞社による沖縄復帰を捉えた写真を、前後期で25点ずつ展示する。
同時開催の「近代日本のメディアにみる怪異」は、妖怪、幽霊、超常現象などの「怪異」について、明治時代以降の新聞がどのように伝えてきたのか、所蔵資料を中心に約110点展示する。
開幕時は第1部「社会の混乱と怪異」、第2部「近代化・大衆化する社会と怪異」で構成する。6月28日からは第2部を「明治の新聞と妖怪・幽霊」とし、展示を入れ替える。
同館によると、当時の記事をたどると、怪異は日常の娯楽として歌舞伎・落語の演目に、災害や疫病などの凶事においては信仰や心のよりどころになっていることがわかるという。歴史の記録者である新聞は、当時のニュースとともに各時代の怪異の姿、人々の思いを伝えていた。「困難な時代を信仰やユーモアで乗り越えようとした、当時の人々の思いに触れていただく展示」としている。
【会期、施設情報】
◆会期=4月23日(土)~9月4日(日)
◆場所=ニュースパーク(日本新聞博物館)2階企画展示室
横浜市中区日本大通11 横浜情報文化センター
◆開館時間=午前10時から午後5時(入館は午後4時30分まで)
◆休館日=月曜日(祝日・振替休日の場合は次の平日)
◆入館料(常設展含む、税込み)=一般400円、大学生300円、高校生200円、中学生以下無料※両方の企画展を見られる