講談社の新書レーベル「講談社現代新書」が2021年度の国内新書レーベルで実売部数1位だったことがわかった。集計したデータは紀伊國屋書店の販売実績。
期中に刊行した小林武彦『生物はなぜ死ぬのか』(15万部・新書大賞2位)、宮坂昌之『新型コロナワクチン 本当の「真実」』(10万部)、西川善文『仕事と人生』(8万部)などが牽引した。前年の20年度に出口治明『還暦からの底力』のヒットがあったことで前年比102.3%と小幅増だったが、業界で紙書籍の不振がいわれるなかで着実にヒットを積みあげた。
シリーズ作も好調で、池上彰・佐藤優『真説 日本左翼史』(5.4万部・期間外の続刊4.8万部)、クーリエ・ジャポン編『新しい世界』シリーズ(計8.9万部・期間外の続刊2万部)などが貢献した。