渋谷をテーマに「本」「アート」「食」などのコンテンツを揃えたイベント「SHIBUYA WANDERING CRAFT 2022」が4月21日から、東急が運営する高層複合施設・渋谷ヒカリエ(東京・渋谷区)の8階クリエイティブスペースで始まった。誰もが棚主になれるシェア型書店「渋谷○○書店」など常設店が参加し、「渋谷」にちなんだ期間限定のイベントを開催している。5月8日まで。
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渋谷ヒカリエ8階に店を構える
「渋谷○○書店」は、新しい書店の業態として昨年10月8日にオープンした。約30㎝四方のボックスを個人に貸し出し、共同でその場を運営する。利用者は「棚主」と呼ばれ、店番をはじめ店舗運営に参加している。
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棚主が「渋谷」をテーマに選書したコーナー
書店内には100以上の棚があり、棚主それぞれが自分の好きな本を並べ、1冊1冊にスリップで値付けをして置いている。棚に置けるのは本のみで、自費出版本も設置可能。個人間取引で所有している本を売る「メルカリ」のリアル版と言える。
運営会社㈱アンドコーの村松一伸氏によると、棚主になっているのは小さな子どもから80代まで幅広く、「渋谷凸凹(デコボコ)書店」のように、「○○」に自分の好きな言葉を入れることができる。棚に置いている本、テーマも人それぞれで、棚ごとにファンがついたりするという。
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店番をする棚主が自由に使える「本日の推し」コーナー
書店だが、本を売り買いするというよりも、本をきっかけにしたコミュニティづくりの場を提供しているという思いが強い。村松氏は「棚主同士や、お客さんとの交流も生まれている。自分の好きな本をきっかけに、この場所から新たな文化を発信していきたい」と語る。
なお、今回のイベントでは、棚主が「渋谷」をテーマにした選書を実施し、入口付近のイベントコーナーに配置。大型連休で多くの人手を見込んでいる。【増田朋】
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値付けは棚主の自由。売りたくない本には「100万円」の価格が付いた本も
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置いてある本を一人で自由に読むスペースもある