昨年11月に求龍堂から刊行され、大きな話題を集めている文字がない絵本(サイレントブックス)『旅する小舟』──。同社はこのほど、その絵本の中から好きな絵を1つ選び、思い思いの物語をつくり応募してもらう「私の小舟物語 作文コンクール」を始めた。文字数は800字以内、誰でも応募できる。郵送またはメールで送ってもらい、同書を日本に紹介した翻訳家の岸本佐知子さんが審査員を務める。締め切りは8月31日まで。
『旅する小舟』は、絵本作家ペーター・ヴァン・デン・エンデ⽒によって⿊1⾊の細密ペン画で描かれている。主人公の紙の小舟が、海を舞台に繰り広げる冒険物語で、物言わぬ摩訶不思議な登場者たちが登場する。
同社によると、『旅する小舟』は今年に入って2度、NHKの情報番組で紹介されたほか、絵本を見た多くの読者の声がツイッターなどSNSにもあがり続けているという。「⽂字が⼀切ない、たった黒いペン1本だけで創られた⼩⾈の旅物語に、読者の皆さんの創造⼒を大いに刺激し、⼼の潤いを提供できていることを喜ぶとともに、『⾃由に創造すること』をさらに楽しんでもらいたい」と、作⽂コンクールを創設した理由を説明している。
応募締め切りは8月31日まで、最優秀賞1作品、優秀賞3作品を選ぶ。9⽉20⽇に同社のウェブサイトで発表する。
詳細はウェブサイトの特設ページ(https://www.kyuryudo.co.jp/html/page102.html)で。コンクールについての問い合わせは、電話03(3239)3381、メールtabisurukobune-competition@kyuryudo.co.jpまで。