池田書店が2021年9月に刊行した『生姜屋さんとつくった まいにち生姜レシピ』(レシピ:こてらみや、監修:GINGER FACTORY)が、刊行から1年半が経過した現在も好調に売れ行きを伸ばし、5月の8刷目で累計2万5000部に達した。
同書は、「一冊で生姜の全てがわかる」として、生姜を使ったレシピにとどまらず、健康効果や文化など、生姜の全てに光をあてた書籍。
一つのテーマを掘り下げた料理本は売れにくい傾向にあるなかで、同社では累計発行部数34万8000部の「麹のレシピ」シリーズなどの先行企画で培ったノウハウを活用している。
初版7000部で刊行した同書は、発売から2週間で消化率が20%を超え、2刷3000部を重版。その後も好調な売れ行きで増刷を重ね、5月で8刷目、累計2万5000部に達した。
ターミナルや路面、インショップなど場所を問わず、全国各地の書店で売れており、店頭では特に、パネル付きの仕掛け販売が効果的だという。
同社・野口英之営業部長は、好調な実績の背景について「これまでも特に大きなパブや広告を展開しているわけではなく、純粋に書籍の内容に加え、書店店頭で積極的に協力・展開いただいたからこそ」とし、「近年市場では『時短』や『効率』を主張したにぎやかな料理本が多いが、この本はその流れにのらず、生活を丁寧に楽しみたい人におすすめ」と語る。
□A5判/128㌻/定価1430円