第38回「太宰治賞」 野々井透さん「棕櫚を燃やす」に

2022年5月16日

 第38回「太宰治賞」(筑摩書房、東京都三鷹市主催)の選考会が5月11日に開かれ、最終候補4作品から、野々井透(ののい・とう)さんが書いた「棕櫚を燃やす」が選ばれた。

 

 今回は総数1478編の応募作から、社内選考で「異邦の人」(周詩恩)、「棕櫚を燃やす」(野々井透)、「桃のもも色」(村雲菜月)、「×没」(芥川心之介)の4編を最終候補作とし、荒川洋治、奥泉光、中島京子、津村記久子の4氏が最終選考した。

 

 「棕櫚を燃やす」を含む最終候補に残った4編は、筑摩書房が6月に刊行する「太宰治賞2022」に収録される。6月17日に東京・千代田区の如水会館で贈呈式を行い、記念品と副賞100万円が贈られる。