西村書店は5月14日、『カラー 世界パンデミックの記録 コロナに立ち向かう人類の挑戦』(マリエル・ウード・編、青柳正規・日本語版監修、前島美知子・訳)を初版5000部で刊行した。2020年冬から21年春までの間、AFP通信が撮影したコロナパンデミックという未曽有の事態に遭遇した世界の風景、人々の姿を収録。日本語版の出版に際して写真を増補し、61の国と地域、165の都市・町・村の約500点の写真から、都市ロックダウンなどを振り返っている。
日本語版の監修を務めた歴史・考古学者で、東京大学名誉教授の青柳正規氏は「100年後の人類存続のための目標と手段・方法を提示することこそ、パンデミックという稀有な体験をした時代人の責務であろう」とのコメントを寄せている。
同社営業部・福田真顕部長は「特に、学校・図書館、企業や医療機関の資料室などに備えてほしい内容の本。世界パンデミックの記録となっているが、地域関係なくここまで、すべての人が対峙してきた姿をとらえた写真集で、2年間が凝縮された特別な一冊」と話している。
なお、東京堂書店、紀伊國屋新宿本店、ジュンク堂書店池袋本店などで、5月17日から順次、刊行記念パネル展を開催している。
【清水誠】