日本出版販売(日販)は5月19日、同社を騙るメールが出版社などに送られていることについて、注意喚起した。ウイルスメールを把握したのは5月18日午前9時頃。同社が主催する「図書館のためのブックフェア」事務局を名乗った、zipファイルが添付された英文のメールだった。19日午後までに実害の報告はない。取引先には不審なメールは削除するようにメールを送った。日販と日販グループホールディングスそれぞれのホームページでも告知した。
日販は、社内の全端末に適切なセキュリティ対策をしている。今回のようなウイルスに感染した場合には、異常を検知しセキュリティ運用担当者に通知がいく仕組みをとっているが、今回そのような事象も確認されていないという。
なお、一部書店チェーンでも5月16日午前中に、この会社の従業員を装ったメール送信が行われている事案を確認している。