『ミシュランガイド奈良2022特別版』発売

2022年5月23日

 日本ミシュランタイヤは5月19日、『ミシュランガイド奈良2022特別版』を発売した。奈良県に限定したミシュランガイドは2016年のWEB版以来6年ぶり。

 

ミシュランマンと奈良県マスコットキャラクターせんとくん揃いぶみ

 

地元食材の活用、環境配慮の店が目立つ結果に

 

 二つ星(遠回りしてでも訪れる価値のある素晴らしい料理)4軒、一つ星(近くに訪れたら行く価値のある優れた料理)18軒、ビブグルマン(価格以上の満足感が得られる料理)22軒、ほかミシュランセレクションの飲食店、レストラン57軒を掲載。2020年版から始めた環境にも配慮した料理を提供するなど持続可能なガストロノミーを実践する店に光を当てる「ミシュラングリーンスター」5軒を紹介している。三つ星は該当なし。

 

 日本ミシュランタイヤによると『ミシュランガイド奈良2022特別版』の特徴として、「大和野菜」に代表される多様な農産物や果物をはじめ、大和肉鶏、大和牛、大和ポークなどの畜産物を使い、奈良の豊かな自然環境を利用した自家菜園での「サステナブルガストロノミー」を実践する店が多いという。また、東京、京都、大阪、海外などで修業し、地元奈良に戻って独立した料理人が多いなどを挙げている。

 

奈良公園で掲載店発表会

 

 発売に先立ち、16日、奈良公園内のホールで掲載店発表会が開かれ、掲載店のシェフらが出席した。日本ミシュランタイヤ・須藤元社長は本書について「奈良県の豊かな食材と、それを料理する腕利きの料理人が奈良県オリジナルの食の魅力を演出している」と称した。

 

 来賓の奈良県・荒井正吾知事は「25年には大阪・関西万博があり、多くの人が訪れる。奈良にもこんなに美味しいものがあるということを多くの人に知ってもらう一翼を担っていただいた」と謝意を表した。

 

掲載店のシェフら

 

 二つ星を獲得した日本料理「白」(つくも)・西原理人シェフは「世界が注目する舞台に立てたことに喜びを感じている。どのような評価をいただいてもこれまでしてきたことを今後も続けていく」。同じく二つ星の「奈良 而今」(にこん)・清水唱二郎シェフは「まだまだ未熟者だが、二つ星に選んでいただき光栄。奈良に来た人に、二つ星の良い店があるんだと思ってもらえるよう今後も精進していく」とそれぞれコメントしていた。

 

 発売日の19日には、奈良蔦屋書店でミシュランマンが登場するイベントを催し、盛り上がりを見せた。【堀雅視】