神戸新聞社や兵庫県内の書店らが創設した「ひょうご本大賞」の記念すべき第1回受賞作に、朝倉宏景『あめつちのうた』(講談社)が選ばれた。
神戸新聞社と兵庫県内の書店、販売会社らで組織する神戸新聞ブッククラブ(KBC)が「ひょうご本大賞実行委員会」を発足し、兵庫県にゆかりのある著者、または兵庫県が舞台の小説を対象に1冊を選んだ。条件を満たす22作品の中から、河野裕『昨日星を探した言い訳』(KADOKAWA)、真山仁『それでも、陽は昇る』(祥伝社)、『あめつちのうた』がノミネート。3作品は神戸新聞に掲載され、新聞読者ら一般投票を経て、受賞作が決定した。
『あめつちのうた』は、運動が苦手な主人公が、入社した甲子園球場の整備を請け負う「阪神園芸」が舞台のスポーツ裏方小説。なお、6月18日には、著者の朝倉氏を甲子園歴史館多目的ホール(兵庫県西宮市)に招き、表彰式とトーク&サイン会(事前申込制50人)が催される。