2022年度全国発明表彰(公益社団法人発明協会主催、朝日新聞社など後援)の表彰式が6月30日、東京・虎ノ門のオークラ東京であった。
最優秀にあたる恩賜発明賞を受賞したのは「音を振動・光で知覚する身体装着装置の意匠」で、富士通の本多達也さん、元富士通デザインの高見逸平さん、アルテクナの千崎雄大さんの3人に贈られた。
また、朝日新聞社賞は「高速・高画質と省スペース化を実現する帯電部材の発明」で、富士フイルムビジネスイノベーションの六反(ろくたん)実さん、杉浦聡哉さん、萩原拓郎さん、大島穣さん、元富士ゼロックスの額田秀美さん、野中聡洋さんが受賞した。
表彰式には、発明協会総裁の常陸宮さまをはじめ関係者約180人が出席。内山田竹志・協会会長が式辞を述べ、選考委員会の榊裕之委員長が選考経過を報告した。
恩賜発明賞は、「触覚を用いて音をフィードバックするアクセサリー型の装置をろう者と共に開発した。全国聾学校長会に所属するろう学校の約8割に導入されている」と高く評価された。
朝日新聞社賞では、六反さんら受賞者6人と、フジフイルムビジネスイノベーション執行役員の鈴木千秋さんが出席。朝日新聞社の福島範彰執行役員(CSR担当)から、六反さんに賞状が手渡された。
その他特別賞などは発明協会のホームページに掲載されている。