LINEは7月14日、社会課題を工夫して伝えた記事を表彰する「LINEジャーナリズム賞」で、特に優れた年間大賞1記事を表彰する年末開催予定の「LINE NEWS AWARDS 2022」に先駆けて、22年上半期に配信された記事を選考対象とする「上半期LINEジャーナリズム賞」を新設し、受賞した6記事を発表した。
「LINEジャーナリズム賞」は、その年にLINE NEWSで配信された記事の中から、記事閲覧数・ユーザーアクションなどをもとに、特に優れた記事を表彰。年末に年間大賞を発表している。同社によると、「より多くの良質な記事・書き手にスポットライトを当てて読者へ発信したい」ため、「上半期LINEジャーナリズム賞」を発表した。
21年11月から22年6月にLINE NEWSで配信された250万本を超える記事の中から、「LINEで社会課題を工夫して伝える」という観点に基づき、朝日新聞withnews、仙台放送、毎日新聞、読売新聞オンライン、NHK NEWS、STVニュース北海道からの6記事を、上半期LINEジャーナリズム賞に選出した。
朝日新聞withnewsの記事「新品ランドセル、黒を選んだ娘にひやり 外国人ママが直面した『日本のフツウ』を見つめる」は、日本の子育てを巡る「フツウ」について、外国人ママの視点で見つめ直された記事。日本での子育てに悩む外国人はもちろん、日本人にとっても「フツウ」を考え直すきっかけを与えてくれる内容となっている。
毎日新聞の「ついていったらマルチだった―。〝洗脳〟で全てを搾取。『潜入取材』で暴いた正体と、首謀者の言い分」は、記者の好奇心と使命感から始まる「脱法マルチ商法」の正体に迫った記事。「体験した者にしか書けない圧倒的なディテールと丁寧な取材は、何よりの注意喚起となる。また記事構成も巧みで、読む人の感情を揺さぶる内容」としている。
読売新聞オンラインの「不妊治療で追い詰められた先の幸せ、血のつながらない子と家族になった夫婦の選択」は、不妊治療の末に「血のつながらない子と家族になる」という選択をした夫婦について書かれた記事。「努力すれば報われる人生」から一転、決してかなわない現実に直面した夫婦が、「特別養子縁組により子どもを迎えるまでの葛藤や覚悟が、テキストのみならず動画とセットでリアルに描かれている」と評価された。