スポーツ報知創刊150周年 報道写真展開催 スター達の「瞬間の記憶」を展示

2022年7月21日

 報知新聞社は1872年の「郵便報知新聞」発刊以来150周年を記念した「『瞬間の記憶』~スポーツ報知創刊150周年報道写真展~」を7月16日から、東京・目黒区恵比寿ガーデンプレイス内の東京都写真美術館で開催している。7月31日まで。15日には関係者を招いて内覧会が行われ、元マラソン選手で日本陸連副会長の瀬古利彦さん、女子レスリング五輪3連覇の吉田沙保里さん、報知新聞社の依田裕彦社長がテープカットを行った。

 

テープカットする(左から)吉田さん、依田社長、瀬古さん

 

 写真展は、報知新聞社が戦後、スポーツ紙に転換後の写真151点と貴重な号外、紙面など計192点を展示。特別企画として長嶋茂雄氏や松井秀喜氏、イチロー氏、羽生結弦氏など時代を象徴する紙面を、2・5メートルの特大タペストリーにして飾り、新聞の移り変わりも紹介している。

 

あいさつする報知新聞社・依田社長

 

 15日に開かれた内覧会の冒頭、依田社長があいさつ。「報知新聞は6月10日に創刊150周年を迎え、通算で5万号を超える新聞を日々発行してきた。今回の写真展は報知新聞がスポーツ新聞に変わった1949年以降、社のカメラマンが撮りためてきた膨大な写真の中から厳選し、紙面とともに展示している」と紹介。

 

 「スポーツ紙の売りのひとつは、迫力のある表情豊かな写真だ。連続して動いている勝負の中の一瞬、その瞬間を切り取ることで、動画とはまた違って、強くて、見る人に深い感動を与えることができる」と訴えたうえで、「この150周年を機に、本社も東京・墨田区横網に移した。社員一同、気持ちを新たにして、多くの人に喜ばれる写真、記事、紙面をこれからも提供していきたい」と語った。

 

 瀬古さんもあいさつし、「1920年にマラソンの父と言われる金栗四三先生が、報知新聞社に相談して箱根駅伝が誕生したと聞いている。箱根駅伝があったから、今の私があると感謝している。これからもスポーツ選手を応援していただき、日本人に勇気と希望を与える新聞をつくってほしい」と期待した。

 

 吉田さんも「スポーツ報知との一番の思い出は、2008年のW杯で負けたとき、『吉田、負けた』と一面に大きく載せていただいたこと。その紙面を部屋に飾り、悔しさを忘れないようにして、五輪で金メダルを取ることができた。これからもたくさんのアスリートを取材し、応援していただきたい」と話した。