移転のため2018年10月6日に閉場した築地場内市場。そこで働く人々の姿を画像に残そうと、2年間、約70回通い、写真を撮り記録に収めてきた山下倫一氏。彼の写真集『築地市場の人々 最後の二年間を撮る』がこのほど、国書刊行会から発刊された。
同書は、今はなき築地市場で働く人々にフォーカスし、その築地魂と最後の二年間を追い続けた貴重な写真を数多く掲載。築地で働く人の誇りと自信、その熱気、情熱、雰囲気、ふれあい、生きる力の魅力を描写した。取材中に働く人々から聞いた話や、山下氏が感じた印象も添えられた、世界に誇る築地の魂を感じる一冊となっている。