YouTube講演家の鴨頭嘉人らが設立した出版社「鴨ブックス」は、8月16日取次搬入、初版1万2000部で刊行する鴨頭氏自身による新刊『コミュニケーション大全』の発売を記念し、同氏による講演会を7月末から8月中旬にかけ、全国5都市で開催する。同書はすでに発売前重版も決まっており、発売時には2万部に達する見込みだ。
講演会はクラウドファンディングにより運営・実施され、同社はその目的として①リアル講演会を行うことで読者に本の学びについて深めてもらうことや若い世代の方に学びの機会を多く提供する②関連コンテンツの販売により、書店の利益が増加しても出版社の経営が成り立つ新しいビジネスモデルの構築③若い世代に対し、広く学びの機会を提供の3点を掲げる。
講演会では「新時代のコミュニケーション」をテーマに、鴨頭氏自身が登壇。コミュニケーション研究家としてのキャリアをもとに、誰もが抱く「思いが伝わらない」という悩みや、人間関係を改善するコミュニケーションの極意について語る。
講演は7月31日の北海道・札幌市を皮切りに、8月2日に福岡・博多市、同月5日に大阪・大阪市、8日に東京・品川区、13日に沖縄・浦添市で開催する予定。
鴨ブックスは鴨頭氏と、元トーハンで「e-hon」や「ほんをうえるプロジェクト」の立ち上げメンバーである吉村博光氏が、書店マージン30%を掲げる出版社として、2022年4月に設立。同社は自社の利益を減らし、長年硬直化されてきた出版業界の利益配分を変える活動により、「出版業界の革命」を目指す、としている。