フライヤー、有料オンライン読書コミュニティの会員が急増

2022年8月1日

「flier book labo」のロゴ

 

 累計会員数95万人を突破した本の要約サービス「flier」を運営する株式会社フライヤーは、2020年5月より有料オンライン読書コミュニティ「flier book labo」を開始し、22年6月末時点で会員数が340名突破、立ち上げ当初から2年で会員数を3.4倍にまで伸ばした。

 

 「flier book labo」は読書好きな仲間だけではなく、人気書籍の著者や大学教授、有名企業の代表など、様々な分野のパーソナリティと交流ができる場だ。4ヶ月ごとに代わるパーソナリティは総勢31名(22年6月末時点)いるという。

 

 主なコンテンツは、「オンラインプログラム」「音声コンテンツ」「オンライン読書会」の3点で、書籍の内容を学ぶだけではなく、パーソナリティ自身の価値観や人柄などに触れることで、知的好奇心を高められる場を提供。また、本の要約サービス「flier」を活用し、要約から得た気づきや学びについて話し合うことで、知見・可能性を広げることを目的としている。

 

会員数急伸の背景

 

 近年、スキルアップやキャリアアップを目的とした「リスキリング」の重要性が高まる中、政府や大手企業も「リスキリング」を推奨。さらに会員が増加した背景として、「コロナ禍で先行きに不安を感じるビジネスパーソンと、個人間でも“リスキリング”を求める人が増加したことによるのでは」と同社は分析する。

 

 中でも講師・参加者が一緒に4ヶ月間で学びを深めるプログラム「flier book camp」の受講者が伸びており、同社は「1人では書籍の内容を実践に移すことが難しい場合でも、書籍をベースに課題やグループディスカッションを通して、実践的に学びを深めることができる」とそのメリットを話す。

 

 実際に参加した会員からは、「4ヶ月間で発生する難所に対し、その乗り越え方を参加者や講師同士で議論・体系化していくことで、書籍の内容を実践できるようになった」という声も寄せられているという。

 

 同社の新規事業担当で執行役員の久保彩氏は「現在提供している要約サービス“flier”を通じて、ビジネスパーソンが本からの学びを人生・キャリアに活かすことを後押ししたい。そして“flier book labo”では、コミュニティでの体験が仕事や日々の生活を豊かにするきっかけとなることを目指し運営している」と語る。