本の要約サービス「flier」を運営するフライヤーは、2017年から全国の書店で非接触立ち読みが体験できるフェアを開始した。22年8月6日には、TSUTAYAフランチャイズ書店での展開数が100店舗を突破した。
非接触立ち読みとは、「ネットとリアル書店の融合」をテーマに、書店と連携した企画。各書籍のPOPに付いたQRコードをスマートフォンで読み取ると「flier」にアクセスでき、通常は有料の要約文を無料で閲覧できる。本の大筋を捉えてもらうことで、来店者の興味を高め、“いま出会うべき本”を選べる仕組みだ。
「flier」とは、ビジネス書を中心とした本の内容を「1冊10分」に要約してアプリやWEBで閲覧できるサービス。新刊を中心に旬の本や既刊の名著を毎日1冊、年間365冊配信しており、現在2,900冊以上の要約文を読むことができる。書き手の主観を入れずに著者の主張や論理を忠実にまとめており、出版社と著者のチェックを経ることで、高品質な要約を読者に提供している。会員数は現在、累計96万人を突破している。
同社は現在、770店舗以上の書店でフェアのフライヤー棚を設置している。TSUTAYAフランチャイズ書店では、蔦屋書店のメガフランチャイズであるトップカルチャーと21年9月に開始した取り組みを皮切りに、約1年で100店舗以上への展開を実現。トップカルチャー代表取締役社長・清水大輔氏は「書店で要約が読めることはもちろん、書店ランキングとも異なる銘柄や、新書や教養文庫の展開も提案してもらっている。今後も新しい提案を共に実現していきたい」と協業に期待を寄せる。