日本ABC協会はこのほど、新聞発行社レポートによる2022年上半期(1~6月)の平均部数(販売部数)をまとめた。それによると、「読売KODOMO新聞」「The Japan News」の2紙が前年同期比で増加したが、その他は全国紙、地方紙が軒並み部数を減らした。特に、朝日新聞は前年同期比で約45万部、9・5%減、産経新聞は同じく約17万部、14・9%減と大幅な減率が目立つ。
同レポートの販売部数は、新聞発行社がそれぞれの販売ルートを通じて販売した部数で、発行部数ではない。「販売店部数」「即売部数」「郵送部数」の合計の販売部数6カ月平均を掲載している。「販売店部数」は新聞社が販売店に送付し、その原価を請求した部数。「即売部数」は新聞社が即売会社に送付し、返品を差し引いてその原価を請求した部数や会社、団体に販売した部数の合計。「郵送部数」は新聞社が郵送予約購読者に送付し、その購読料を請求した部数を指す。
22年上半期の平均部数は上の表の通り。全国紙はすべての本社・支社で、いずれも前年同期比でマイナスが続いている。その結果、朝日新聞は約430万部、毎日新聞は約193万部、読売新聞は約686万部、産経新聞は約102万部、日本経済新聞は約175万部となった。
地方紙も、減少傾向が続いている。前年同期比で大きく減っているのは西日本新聞が9・7%減、京都新聞が7・9%減、神奈川新聞が6・4%減、宮崎日日新聞が5・8%減、徳島新聞が5・3%減となっている。
小学生、中学生、高校生向けの各社の子ども新聞は依然として、好調に推移している。「読売KODOMO新聞」は、2929部増で20万8607部となった。
2022年上半期(1-6月)平均部数はこちら。