毎日新聞社はアプリ「俳句てふてふ」を使った「全国景勝地俳句コンテスト」を10月にスタートする。1930(昭和5)年に高浜虚子選で募集した「日本新名勝俳句」(当時の大阪毎日新聞社と東京日日新聞社の共催)を、毎日新聞創刊150年の記念企画としてリニューアルし、復活させる。初心者も気軽に参加できるデジタル時代の俳句コンテストを目指す。
俳句てふてふは「俳句を身近に」をコンセプトにした、毎日新聞社が提供するSNSアプリ。スマホやタブレットから写真付きの俳句を無料で気軽に投稿できるほか、約2300の季語を収録した歳時記、気に入った句に「いいね!」をする機能、週間や月間のランキングが分かる機能などを無料で利用することができる。
今回募集するのは層雲峡、花巻温泉、富士五湖、立山、那智滝、鳴門、秋吉台、耶馬渓など全国133の景勝地にちなんだ俳句。アプリのプレミアム会員(月額税込み360円)向けのサービスとして新たに追加される「コンテスト機能」を使って投句する。対象の景勝地は92年前の募集時と同じで、俳句と地域観光の活性化につなげる。
選者は、ともに虚子のひ孫にあたる俳誌「ホトトギス」主宰の稲畑廣太郎さんと俳誌「玉藻」主宰の星野高士さん。2人の合評で最優秀1句、優秀5句を選ぶ(副賞付き)。第1回の受け付けは10月5日から来年3月末までの予定。2023年度からは半年ごとに開催する。全景勝地名や応募要項などコンテストの詳細は9月末にアプリ内に掲載される。
このコンテストには日本旅行が協力しており、アプリユーザーが133の景勝地周辺の宿泊情報を手軽にチェックできるよう「景勝地別サイト」をアプリ内に設ける。景勝地への旅行を希望する人は、アプリから直接、日本旅行に申し込むことができる。
▽問い合わせ=info@tehutehu.com
▽俳句てふてふの紹介サイト=https://www.tehutehu.com/