文化通信社 デジタルチラシ配信サービス「Book Link」 共有リスト機能を実装、書店ユーザーは1100超に

2022年10月5日

 

 文化通信社は9月30日、デジタルチラシ配信サービス「Book Link」に共有リスト機能を実装した。書店が無料で利用できる同サービスは、販促チラシが一覧できる書店・出版社向けのウェブサービス。出版社が登録した新刊やパブリシティ(新聞・TV・ラジオ・ウェブメディアへの掲出)の情報を公開している。

 

 

 共有リストは、書店本部や店舗の親アカウント(管理者)と、それにひも付いた子アカウント(スタッフ)間で、販促チラシの回覧ができる便利機能。共有リストのメモ欄にコメントを記入し、発注の見落とし防止など連絡ツールとして利用できる。

 

 「Book Link」の便利機能には、共有リストのほかに自分専用チラシをストックする保存リストがある。保存リストから共有リストへチラシを送ることもできる。

 

便利機能「共有リスト」 アカウント間でのチラシ回覧とコメント記入が可能に

 

 「Book Link」を利用することで、書店はFAX(紙)のコストカットだけでなく、タグ付けされた情報をもとに、自社・自店に合った情報を収集、時間・場所を選ばずにチラシのチェックが行える。現時点での登録書店は約650軒、子アカウント(スタッフ)を含めた書店アカウントは1100ユーザーを超えている。主な登録書店は下記の通り。

 

▼「Book Link」主な登録書店

 紀伊國屋書店、くまざわ書店、大垣書店、有隣堂、今井書店、ブックエース、廣文館、啓文社、ふたば書房、いけだ書店、白石書店、うさぎや、丸善ジュンク堂書店、福岡金文堂、喜久屋書店、ブックスページワン、川又書店、明林堂書店、未来屋書店、大学生協事業連合など

 

【「Book Link」利用書店からのコメント】


株式会社紀伊國屋書店
店売総本部 販売促進本部長 役員待遇 葛城伸一氏

 「業界共通情報インフラとして、書店、出版社双方の利便性が高まり、何より書店にとって用紙代や仕分け作業など物理的な改善が図れるBookLinkに期待しています。紀伊國屋書店は書籍情報取得ツールとしてBookLinkを全店導入いたしました。出版社の皆様にも積極的に使っていただきたいと思います」

 

株式会社丸善ジュンク堂書店
執行役員 丸善丸の内本店店長 篠田晃典氏
 「書店にとって日々送られてくるFAXは、その量、仕分け作業、出力・廃棄にかかる費用など大きなストレスになっています。デジタル化により負荷が軽減され、各書店に最適な情報の取捨選択が容易になり、店舗の魅力を高めることにつながると期待しています。Booklinkによって書店業のDXが進むことを強く望みます」

 

株式会社ふたば書房(京都)
代表取締役 洞本昌哉氏
 「今までは月に1000枚近く来る販促チラシが積み上げられている状況でした。デジタル化され情報のフィルターを掛けられるようになることにより、必要な情報が適正に書店員に届き、また紙だとみる機会が少なかった書店員も情報の取得が容易になり、効率的な発注が可能になります。待っていたサービスです!」

 

「Book Link」の利用・登録は公式サイトから
https://book-link.jp/service/