実用書を発行する出版社9社による「実用書有志の会」は、10月27日から始まった「秋の読書推進月間」に合わせ、ポイントアップキャンペーン等を全国の書店253店舗で実施する。期間は11月5日から30日まで。
実用書有志の会は、新星出版社、主婦の友社、池田書店、西東社、日本文芸社の5社が幹事社となり、Gakken、世界文化社、家の光協会、誠文堂新光社の4社が会員社として協力。
料理・ダイエット・生活&趣味の3分野から、実用書有志の会の各出版社がロングセラー商品を選書。フェアポスターを掲示し、対象商品15冊を1箇所にまとめてのフェア展開が可能な書店にセットで販売する。期間中、対象商品を購入した読者に、書店がそれぞれ実施しているポイント付与を最大5%相当にアップ。還元したポイントは各出版社が負担する。
参加書店グループは、紀伊國屋書店、ブックエース、中田図書、啓文社、積文館、大垣書店、廣文館、くまざわ書店の8法人。くまざわ書店はシステムの関係で今回はフェアのみを実施予定だ。受注は既に締め切り、参加書店は日販(日本出版販売)が64店舗、トーハンが189店舗の計253店舗。物流・受注面、幹事社以外の声かけは、日販、トーハン、楽天ブックスネットワーク、中央社などの取次各社が全面協力した
幹事長を務める新星出版社専務取締役・冨永裕之氏は「1カ月にわたり業界をあげて推進活動を行うのは、今回が初めて。紀伊國屋書店の高井昌史会長兼社長からのお声がけもあったので、準備期間は短いがぜひとも実施したいと思った」と語り、今回は準備期間が短かったため、希望より少ない参加数になったが「来年はもっと多くの書店に参加していただき、読者により喜んでいただけるよう企画する予定」と、今年の成功と来年の飛躍への思いを語った。