福音館書店 月刊絵本『こどものとも』が 11月号で800号に

2022年10月29日

 福音館書店が1956年から毎月発行している絵本『こどものとも』が、11月号で800号に到達した。代表作として、『おおきなかぶ』『ぐりとぐら』『だるまちゃんとてんぐちゃん』など、誰もが一度は読んだことのある、記憶に残る作品を発行し続けている。

 

19×26cm/32㌻/定価440円(税込)

 

 記念すべき800号は、田島征三氏の『きのみのぼうけん』。田島氏が絵本作家として活動しはじめて57年目となる今作は、発想から10年、制作から5年をかけたという力作だ。今年82歳の田島氏は、胃ガンを発症した1997年に伊豆半島へ移住。この頃から、木の実や流木を使った独創的な絵本を制作するようになり、今なおエネルギッシュな制作を続けている。今作も平面の絵に実際の木の実を刺して立たせ、半立体的な造形を撮影して表現。

 

 田島氏は「世の中に存在しえないようなものを作って、世間を驚かしたい、自分自身があっけにとられるような作品にしたい」と今作への思いを語っている。福音館書店公式ユーチューブチャンネルで、田島氏へのインタビューと制作風景が見られる動画を公開している。

 

1956年の創刊号