文化通信社は11月4日、地域紙の優秀な記事を表彰する第2回「ふるさと新聞アワード」の授賞紙を発表した。地域にゆかりのある著名な外部審査員5人による選考の結果、グランプリは胆江日日新聞(岩手県奥州市)の記事「『コラボが熱い!』異業種で商品化」に決まった。そのほか「もの」「こと」「ひと」の各部門で最優秀賞、優秀賞を選んだ。また、今回は優れた編集企画を表彰する文化通信社・特別賞も設けた。授賞紙は上記表の通り。
文化通信社は創業75周年を迎えた昨年、地元地域の社会・経済・文化の発展、活字文化を守るため、日々の新聞発行を続けている地域紙を応援する目的で、同アワードを創設した。地域紙が持つ「地域ジャーナリズム」の力を全国に発信するとともに、各紙の権威と価値の向上、記者のやりがいにもつながると期待している。
第2回のアワードは、加来耕三氏(歴史家・作家)、小山薫堂氏(放送作家・脚本家)、高橋俊宏氏(ディスカバー・ジャパン代表取締役)、中川政七氏(中川政七商店会長)、山崎まゆみ氏(温泉エッセイスト)──が外部審査員を務めた。
最も高い評価を集めた胆江日日新聞の記事は、地元の胆江地区を中心に、異業種が「コラボ」した商品企画を5回連載で紹介した。地元の企業や飲食店、農家、市民団体などがタッグを組み、新商品を生み出す「コラボ」企画が近年増えており、それぞれの得意分野や長年の取り組みを融合させることで新たな価値が生まれ、消費者が地域の魅力に気付くきっかけにもなっている。商品開発の背景やコラボによる効果などを紙面化し、地元にも魅力的な企業や商品があることを伝えた。
11月25日に表彰式、懇親会開催
授賞者などを招く表彰式と懇親会を11月25日15時から、東天紅上野本店(東京都台東区)で開催する。表彰式の模様はオンラインでも配信する。