富士山マガジンサービス(MS)は2023年3月までをめどに、出版社向けにクリエイターとのマッチングサイトの提供を開始する。12月6日から開催している出版社向けカンファレンス「F4M」で、新規事業の一つとして概要を発表した。
取引出版社から、従来のマッチングサイトでは編集部の求めるスキルと応募者との間に乖離があるとの課題が多く寄せられていることから、高スキルのフリーランスのマッチングプラットフォームは需要があるのではないかと構想した。
出版社はマッチングサイト内でクリエイターの検索のほか、各案件ごとに募集することができる。クリエイターはスキルや実績を登録するほかに、特定の雑誌に対して持ち込み企画なども提案できる仕組み。
まずディレクター(ウェブサイト構築、誌面制作ディレクションなど)、エディター(ページ制作請け、連載担当など)、ライター(各種ライティング、インタビューなど)から試験的にスタートする。フォトグラファー、デザイナー、イラストレーターへの拡大も視野にある。
出版社の利用料金は一定数の定期購読者などの条件次第で無料となる。クリエイターから手数料などを徴収することはないが、クリエイターが富士山MSにマネジメントを依頼する場合は有料も考えている。
現在50人ほどと交渉中で、23年内に200人の登録を目指す。本格的な事業化にむけて今後も出版社からの要望などを聞き取りを続けていく。