書店新風会 第57回新風賞は和田秀樹著『80歳の壁』に決定

2022年12月15日

 書店新風会は12月15日、第57回新風賞を和田秀樹著『80歳の壁』(幻冬舎新書)に贈ることを発表した。贈賞は2023年1月に予定している新年総会・懇親会の席上開催する。同書は現在57万5000部に達しており、大手取次の2022年年間ベスト1位になっている。

 

 

 同会加盟書店の書店員578人が推薦図書3冊ずつを投票。11月17日に開いた役員会で投票数上位10点から同書を選んだ。他の候補に比べて投票数が圧倒的に多かったという。幻冬舎の刊行物が同賞を受賞するのは第33回で五木寛之著『大河の一滴』、第46回で長谷部誠著『心を整える。』が受賞して以来3回目。

 

 同日オンラインで実施した記者発表で、大垣守弘会長(大垣書店)は「この本は、人生100年時代と言われる時代に、元気なお年寄り、その子、孫の世代が手に取っていることが書店員の推薦コメントからも伺える。誰もが“幸齢者”に、そして前向きな幸せな世の中を目指して、書店新風会もこれからも同書を積極的にお客様にお薦めしていきたい」と述べた。

 

 新風会では受賞帯やPOPなど幻冬舎が用意する拡材を活用するなどして、同書の拡販に力を入れる。新年総会・懇親会は1月11日に東京都新宿区のハイアットリージェンシー東京で立食形式で開催する。