日本文学振興会が12月16日に発表した第168回芥川賞の候補作に、丸善仙台アエル店勤務の書店員、佐藤厚志氏の「荒地の家族」(「新潮」12月号)が選出された。佐藤氏は1982年仙台市生まれ。2017年、第49回新潮新人賞を「蛇沼」で受賞した。『象の皮膚』(新潮社)で第34回三島由紀夫賞候補となった。
選考会は1月19日、築地「新喜楽」で開催する。同日に発表された芥川賞・直木賞の候補作品は以下の通り。
【第168回芥川龍之介賞候補】
◇安堂ホセ「ジャクソンひとり」(「文藝」冬季号)
◇井戸川射子「この世の喜びよ」(「群像」7月号)
◇グレゴリー・ケズナジャット「開墾地」(「群像」11月号)
◇佐藤厚志「荒地の家族」(「新潮」12月号)
◇鈴木涼美「グレイスレス」(「文學界」11月号)
【第168回直木三十五賞候補】
◇一穂ミチ『光のとこにいてね』(文藝春秋)
◇小川哲『地図と拳』(集英社)
◇雫井脩介『クロコダイル・ティアーズ』(文藝春秋)
◇千早茜『しろがねの葉』(新潮社)
◇凪良ゆう『汝、星のごとく』(講談社)